美白トーニング・美白ハリレーザー(使用レーザー:スペクトラ)
QスイッチYAGレーザー
QスイッチYAGレーザーはしみやそばかす、肝斑・色素沈着などメラニンの治療に用いられるレーザーです。2種類の波長を使い分け、深部まで届く長波長のレーザーは色素沈着や肝斑の除去に優れています。トーニングは表皮の深部のメラニンを破砕することによりすこしずつお肌の色調を明るくしていく施術でダウンタイムなく治療ができ透明感を作っていきます。また、真皮まで届く長波長を用いることによりコラーゲンやエラスチンを刺激しハリを内側からもたらします。
当院ではルートロニック社のスペクトラというレーザーを使用しています。スペクトラは東洋人の肌質に合わせて開発された、均一かつ安定照射が可能となった優れたレーザーです。
美白トーニング(ルートロトーニング)
トーニングは、マイルドなQスイッチYAGレーザーのロングパルスを中空照射することにより(肌から離して照射する)表層から肌深部に熱を加え、メラニンを破壊していきます。他のレーザーよりも弱いエネルギーを繰り返しメラニンに照射するため、メラニンを産生する細胞を刺激することなく、少しずつメラニンのみを破壊し色調を整えていきます。肝斑や炎症後の色素沈着では、刺激の強いレーザーを用いることによりメラニンを産生する細胞を刺激してしまい逆に濃くなってしまうリスクがありますが、トーニングではメラニン産生細胞を刺激しない低エネルギーで照射を行います。また、マイルドなレーザーであるため、かさぶたのダウンタイムがないことも特徴です。トーニングでは以下のような効果が期待できます。
①肌のトーンを均一にする:色素沈着やシミなどの肌の不均一な色調を改善し、均一な肌の色調を促進します。
②肌のテクスチャを改善する:肌を滑らかにし、肌の質感を向上させます。レーザーピーリングとも言われます。
③毛穴を引き締める効果
照射間隔は1-2週間に1回、10回程度が1クールとなります。
このような方にオススメ!!
- 肝斑やお顔全体、唇のくすみの改善をしたい
- 治療直後にお化粧ができる治療がいい
- 従来のレーザー機器の痛みや熱さが耐えられない方
- 美白したい
美白ハリレーザー (デュアルピール)
YAGレーザーの②種類のモードを順番に照射することによって美白とハリを同時に促します。
くすんだ肌や紫外線老化によるシミが混在した色ムラのお肌を美白肌へと若返らせるホワイトニング効果のあるルートロピールと、真皮のコラーゲンやエラスチンを刺激し肌のハリをもたらす肌の若返りのためのコラーゲンレーザースペクトラピールの2種類のレーザーをお顔全体に中空照射する施術です。ハリと美白を同時に促すレーザー施術です。
また、さらに真皮の方にまでエネルギーが届くため、ADMなどのあざの治療にも適応があります。
このような方にオススメ!!
- しみ・そばかす・肝斑・くすみが気になる
- 飲み薬や他の治療で肝斑が治らなかった
- 肌のキメやハリを取り戻したい
- 肝斑やアザなどの治療がしたい
- 毛穴の開きが気になる
- 肌のくすみを改善して透明感のある肌になりたい
※フォトフェイシャル(当院取り扱い機種:フォトフェイシャルステラM22)との違い
フォトフェイシャルは肌の表面にあるシミを中心に狙いを定めていることに対してトーニングは深部にある色素沈着や肝斑に狙いを定めています。表面のそばかす中心であれば、フォトフェイシャル くすみや肝斑など中心であればヤグレーザーを使用するデュアルピールやトーニングをおすすめします。また、ダウンタイムという点ではフォトフェイシャルのようにかさぶたは形成されず一時的に赤みは出ますが数時間以内に消失する場合が大半です。
肝斑・炎症後色素沈着について
肝斑(かんぱん)は、加齢とともに女性によく見られるもやっとしたシミです。日光の他、妊娠中やホルモン療法などホルモンの変化がある場合にも現れる皮膚の色素沈着の一種です。特に顔の頬やおでこに出現することが多いです。炎症後色素沈着は摩擦による刺激やニキビ、けがの後などに生じます。
肝斑や炎症後色素沈着の治療は内服・外用・ピーリング・トーニングなどのレーザー治療とともに紫外線や摩擦などの刺激を避けることが重要です。
予防
紫外線カット 摩擦など刺激を避ける
内服
ビタミンCやトラネキサム酸の内服が有効です。
外用
ハイドロキノンやトラネキサム酸のクリーム。ビタミンCローション
ピーリング
低下してしまっているターンオーバーを促進させメラニンを排出していきます。詳細はこちら
レーザー治療
皮膚の奥まで届く波長の長レーザーを用いメラニンを産生する細胞を刺激することなく少しずつメラニンのみを破壊する:トーニング が有効です。
美肌全層ハイフ
美肌全層ハイフとは「アンチエイジングハイフ」と「デュアルピール」との混合治療です。
加齢により元気のなくなったお肌のすべての層にレーザーやエレクトロポレーション・EMSによりエネルギーを与えて低下した機能を補いそれぞれの層の若返りを促します。
加齢によるお肌のそれぞれの層のダメージ
加齢や紫外線によりお肌にダメージが蓄積されるとお顔の皮膚~筋肉のそれぞれの層はどう変化していくのでしょうか?なにが起きているかを理解してこそ治療戦略をたてることができます。
表皮に加齢で起きること
加齢により一番上の表皮は乾燥し硬くなりみずみずしさが失われます。お肌の代謝にも若いころの倍の時間がかかり(ターンオーバーの低下)メラニンや角質が蓄積していき、ごわつきやシミの原因となります。肌のバリアの低下はトラブルの原因となるだけではなく紫外線によるダメージを受けやすくしシミやシワの原因となります。若い人にシミができにくいのは水分を含んでおりバリア機能が強く、また、新陳代謝が活発でちいさなメラニンができてもどんどん排出されていくからです。
真皮に加齢で起きること
真皮では加齢や紫外線ダメージにより表皮を支えるコラーゲンやエラスチンの量が減り 支える柱を失ってしまった表皮はたるんでいきます。支えている柱がスカスカになってしまうのです。
皮下組織に加齢により起こること
皮膚をさせる土台となっている皮下組織では皮下脂肪が減っていき皮膚のたるみや凹凸の原因となります。目がくぼんだり目の下にへこみが出来たりするのも加齢により脂肪が減ってしまうことが原因です。
筋肉に加齢で起きること
みなさんもご存じのように加齢により筋力が低下すのは顔の筋肉も同じです。顔の筋力の低下により筋肉の上の脂肪や真皮・上皮を支えきれなくなりタルミの原因を作っていきます。
〇美肌全層ハイフ ではそれぞれの層に対して効果のある機器とレーザーを使い分けすべての層の若返りを促していきます。お肌の表面から筋肉上から下まで一回で若返りを目指します。
〇乾燥してしまいバリアの低下した表皮にはエレクトロポレーションにより強力に保湿・美容成分を導入していきます。水分と美容液をしっかり細胞の間にいれこむことによりみずみずしさを復活させます。エレクトロポレーションは電気穿孔法ともいわれ皮膚に塗るだけでは入り込めない表皮の奥まで美容成分・保湿成分を浸透させる施術でイオン導入では浸透させることのできない分子量の大きいヒアルロン酸やコラーゲンも導入することができます。また、その効果はイオン導入の20倍と言われています。
コラーゲンやエラスチンの減少してしまった真皮にはデュアルピールによるメコラーゲン増生を促していきます。YAGレーザーを二種類用いハリを出していきます。
すぐに効果を実感できるよる効果と、長期的にコラーゲンやエラスチンを増加させる効果をWでもたらします。肝斑のトーニングなど色調改善にも用いられる波長も含むので同時にメラニンの破壊もおこないお肌のくすみや奥に潜んでいる肝斑などのシミを破壊していきます。
減少してしまった皮下脂肪と筋力のある皮下組織〜筋肉にはハイフとEMSを用いて強力にリフトアップを促していきます。
以上のように美肌全層ハイフはお肌から土台となる筋肉までの全ての層の老化した組織に働きかけ、美肌とハリ・リフトアップを同時に行えるハイパーコンビネーション治療です。